久方ぶりの更新ですが、何の前触れも無く箱根登山鉄道1000形の登場です。
実車は現在2000系の中間車を挟み込んで3連化&冷房化されていますが、作例は中間車組み込み前の2002年頃〜2004年頃の非冷房2連の姿を再現しました。
まず塗装を剥離と言いたいところですが、その前にちょっとだけ加工します。
古い製品なので仕方ないのですが、この製品はヘッドライトしか点灯しません。
そこで点灯可能なように改造してみます。
まず写真左側のように塗装を剥離する前にテールライトのレンズ部分だけをノミで削り落とします。
するとレンズ部分だけプラの下地が露出するので、ここにφ0.4のドリルで穴を3、4個開けてカッターでつなぐことで細長い穴を開けます。
最終的には先の鋭いアートナイフでケーシングを傷つけないように削り広げます。
穴が開いたら今度こそ塗装の剥離です。
いつもどおりIPAに浸けて塗装を剥離しますが、IPAに素手で触ると皮膚がガサガサになるのでゴム手袋をしてから作業しましょう。
塗装を剥離すると特に目立つのですが、なぜか雨どい下の帯が凸モールドで再現されています。
あるサイトの情報によると、ごく初期に生産された製品には凸モールドが無かったそうですが、塗装の歩留まりを上げるため?にある時期から追加されたようです。
オリジナル塗装とHiSE塗装では問題ありませんでしたが、レーティッシュ塗装には邪魔なものなので写真の下のように紙ヤスリで削り落としておきました。
この部分は最終的にシルバーで塗装するので、#1200程度のペーパーで仕上げておくことをお勧めします。
加工が済んだら下地チェックを含めて白で塗装します。
今回はベースホワイトの代わりにガイアのEXホワイトを使用しました。
発色が良く、塗膜も滑らかなのでなかなか良いです。
ただ車体全体を加工した時などは、サーフェイサー効果があるベースホワイトの方が適していると思いますので、必要に応じて使い分けたほうが良いでしょう。